2015年02月04日更新
大工の親父。その親父が語った一番思い出に残った家とは?
私の父は大工をしていました。本当にザ・頑固親父って感じですね。みんなが怖がる父です。その父と初めてお酒を飲んだ時に「これまでたくさん家を建ててきたけど、一番思い出に残った家がある・・」と。『自分の家?w』と思って聞いたけど、うちではなかった。いったいどんな家だろうと思って聞いて行くと、久しぶりに感動にする出来事が家にはありました。
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①家族三人暮らし
それは50代の夫婦とその子供の話。後々聞くとその子の本当の両親ではなく、養子縁組との事。でも本当に仲の良い家族で本当の家族と誰も疑わない状況だったと言う。そんな息子さんも気づけば17歳。大学進学で上京した。しかし、奨学金+バイトで自身で学費、生活費を稼ぎ、両親への負担はほんの少しだったという。
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②上京した息子
盆暮れ正月のみ帰省していた息子さん。交通費を最低限しか使わないため。年に2回だけど元気な顔を見せてくれる事が両親の楽しみだったとか。その後東京で就職した息子さん。実は官僚だったとか。結婚はまだしていないようだけど、年に3回帰ってくるようになったとか。
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③帰ってきた息子
帰ってきた息子が両親に突然言った事。『家買おうか』『安心して暮らせる家。』
と言ったそう。両親は古びたアパートに住んでいた。地元の運送会社で働いており決して裕福とは言えない。老後も少し心配だ。息子はそんな両親に「安心して暮らせる家」をどうしても建てたかったのである。 -
④建てた家
大工工務店だった親父は建築士から設計図等話し合っている際に『一つだけ依頼主に言われてる事がある』。
『両親が本当に心から安心して暮らせる様、細部までこだわってください』と。
図面にはバリアフリーや、ちょっとした段差へのこだわり、依頼主の優しさが見て取れた。その家を見た時に親父は「こりゃいい家だなー愛がある」と思ったそうだ。 -
⑤想う事
いい話だなーと思って聞いていたけどやっぱりどんな仕事でも愛のある仕事は覚えているもんですね。愛のある住まいっていいですね☆家ってよく考えるとすごい長い時間共に過ごすので家にも愛をもたないといけないなと思いました★
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