2015年01月30日更新
初めての一人暮らし。なぜか母親がこだわったって勝手に買ってきたカーテン。その理由に感動して泣いた。
初めての一人暮らし。田舎から東京へ出てきた時の話です。就職での上京。初めての一人暮らし。不安はいっぱいでした。初めての東京の当日。先に私が東京に入り、不動産会社さんから鍵を受取り部屋へ。間もなく荷物が届き、整理してました。母親はその後きました。 そのとき大きな荷物を抱えていました。 なんとカーテン。しかもオレンジ。オレンジっていっても暗めで茶に近い状態でしたが、レースも同様に。しかもサイズもぴったり。 『なんで買ってきたの?』と聞くと 『これくらいはお母さんにさせてください』と。 その理由を後に手紙で書いてあり涙しました。
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①不動産会社に問い合わせ母
実は先に不動産会社へ連絡し、カーテンのサイズを聞いていたそうです。恐らくオーダーのカーテンなんでしょう。サイズもぴったりでした。いつもはおとなしいのでそんな活発に動く母親の姿はあまり見た事がありません。
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②オレンジのカーテンについて
しっかりした生地で遮熱カーテンだったと思われます。明らかに高そう。光も通しにくい。レースもしっかりしていて完璧だった。
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③なぜ母親はオレンジのカーテンにこだわったのか
後日手紙が来ました。
『カーテンを勝手に決めてごめんなさい。でもお母さんはどうしても決めたかったのです。カーテンくらいしか毎日アナタを見守るモノがないでしょう。オレンジにしたのはオレンジは精神的な緊張を和らげたりする効果があります。これから毎日働くので緊張する事、疲れる事、たくさんあるでしょう。少しでも役に立てればいいと思います。また、遮熱にしたのはアナタが暑がりだから。ちゃんとレースもとりつけたままにしてね。職場の人が近くに住んでいるでしょう。あまりプライベートを見せすぎるのも良くないもの。しっかりね。』
この手紙がきたとき、私は初めて親のありがたみや親の子に対する愛情を感じました。今まで感じてなかったのかもしれません。そうやって、そこまで思ってくれている人がいるんだ、と思うだけで頑張れました。
今でも我が家はオレンジのカーテンです。母親は『そんなこともあったね』としか言いませんが大事な思い出です。
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