2015年01月23日更新
安全と遊びのバランスをとった乳幼児の住まい
新しく住まいの中の空間を計画するのは楽しいことですよね。 しかし小さな子どものいる家庭では、子育てが生活の中心になるため、安全で過ごしやすい住まい・家のあり方を考える必要があります。 子どもはあっというまに大きくなり、発達年齢とともに、理想的な生活空間のかたちも変化します。 目の前にいる子どもの様子だけでなく、やがて今より少し年齢が上がったときの様子を視野にいれながら、賢く計画したいものです。
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小さな冒険者の先をゆく賢い家具配置
ハイハイを卒業して、いよいよ子どもが立ってヨチヨチ歩きを始めるようになると、子育てもひとつの山を越えたと、親は一安心するでしょう。
しかし歩くことを知った子どもの目には、また新たな様々な誘惑が見えてきます。
テーブルの上の食器、戸棚の中にあるガラス製品、パソコンの画面、ガスコンロ、などなどです。
乳児の時期から一転し、親は今度は、意思をもって自由に歩き始めた子ども対策にあわてることになります。
ただ大事なことは、背伸びをして手を伸ばすという子どもの行為は自然なことであって、それをやめさせてはいけないことです。
そこで、子どもに危険なものはしっかり別の場所に収納し、手の届くところには、あえて安心なものを置いておくことも大切なのです。 -
低い視点からチェックする乳幼児の安全度
子どもがまだ就学前の乳幼児の時期は、家の中の生活時間は、基本的には親と子が一緒に過ごしながら流れていきますが
この時期の住まいの設計は乳幼児の安全面が最大の関心事になるでしょう。
そこで、子どもに危険が及ぶ可能性のある家具や家電品がないかをチェックする時に、ハイハイをしながら子ど目線でチェックしましょう。
コンセントの位置やスツールの角、家具の隙間など、見落としがちなポイントがみつかるはずです。
特にハイハイをする赤ちゃんの視界には、大人がうっかり見落としてしまうもの、あるいは完全に見えていない場所があるものです。
意識して低い位置から、時々お部屋の安全を確認しましょう。 -
イタズラOKのエリアを賢く残す
このように、完全無欠の安全な家にすればいいというものでもありません。
子どもは面白いものを見つけていたずらすることで、少しずつ社会を認識しているからです。
したがって親がいつでも目のとどく空間に、子どもがいたずらしやすい、好奇心を誘う仕掛けを常設しておくことも大事でしょう。
たとえば、子どもが大好きなおもちゃや絵本などを、部屋の片隅にマットを敷いた「秘密基地」に集約するなどです。
また秘密基地の壁に大きな紙を張ってらくがきできるようにするのも面白いでしょう。
こうして、子どもに後片付けの習慣をつけさせ、遊んでいい場所とだめな場所の区別も教えることもできるでしょう。
不動産会社の記事
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